BASFのUltrasim 3D Lattice EngineソフトウェアがRAPID + TCTでデビュー

BASFのUltrasim 3D Lattice EngineソフトウェアがRAPID + TCTでデビュー
世界最大の化学メーカーの3DプリントブランドであるBASF Forward AMは、シカゴで開催されるRAPID + TCT 2023(5月2日〜4日)で、新しいソフトウェアプラットフォームUltrasim 3D Lattice Engineを発表すると発表しました。ジェネレーティブ デザイン エンジニアリング ソフトウェアを使用すると、ユーザーはさまざまな業界の部品で実証されている格子パターンのライブラリから部品を作成できます。

BASF Forward AM は、積層造形 (AM) 向けアルゴリズム エンジニアリングを専門とするドイツのソフトウェア スタートアップ企業 Hyperganic と提携し、Ultrasim 3D Lattice Engine を開発しました。具体的には、 Ultrasim 3D Lattice Engine は、Hyperganic のボクセル エンジン (ボクセル ベースの 3D レンダリングとモデリングを実現するために使用される 3D グラフィックス エンジン テクノロジ) を活用します。

RAPID + TCT 2023 では、BASF Forward AM チームと Ultrasim 3D Lattice Engine について話し合うほか、参加者はソフトウェアの動作を実際に確認できる次の 2 つの機会も得られます。
● まず、5 月 2 日火曜日の午後 4 時から午後 6 時まで、Beer and Beams Lattice Engine Workshop (ブース #2445) で新しいソフトウェアをテストする機会があります。

● その後、5 月 3 日水曜日午後 1 時 30 分より、AM サービス ビューロー Ziggzagg の CEO である Florian Fischer 氏と Stijn Paridaens 氏が Ultrasim 3D Lattice Engine の使用方法をデモンストレーションします (ブース 4320)。

SmarTech Analysis は、「積層造形ソフトウェア市場の機会 2023」レポートの中で、ソフトウェアは 2023 年の 12 億ドルから 2031 年には 62 億ドルに成長すると述べています。ソフトウェアの進歩により AM の開発と使用が加速しており、エンジニアはジェネレーティブ デザインをますます活用するようになっています。ジェネレーティブ デザインにより、企業は設計プロセスに費やす時間と人員を大幅に削減でき、当然のことながら、生産サイクル全体のスピードアップとコスト削減につながります。

Hyperganic は 2022 年までに何年もかけてソフトウェアを開発してきましたが、今回の生成ソフトウェアは世界最大の化学製品メーカーとのコラボレーションの成果であるため、特別なものとなっています。 BASF の関与により、ユーザーは自社のプラットフォームと非常に互換性のあるソフトウェアを期待できるだけでなく、同社のライブラリのおかげで印刷部品の平均以上の信頼性も期待できます。

ジェネレーティブデザイン<br /> ジェネレーティブ デザインは、ユーザーが定義した要件と制約に基づいて製品を自動的に作成する、コンピューターと AI を活用した設計プロセスです。つまり、ソフトウェアは、ユーザーが提案した製品属性と設計目標に基づいて部品または製品を設計します。 3D プリントには、ジェネレーティブ デザインされた部品の製造において多くの利点があります。

ジェネレーティブ デザイン ソフトウェアに入力される変数 (使用目的、製造方法、使用可能な材料など) が増えるほど、コンピューター デザインによって生成される結果は良くなります。ソフトウェアを使用して設計された製品は、一般的に曲線的な外観と、木の枝や骨に似た構造をしています。ジェネレーティブ デザインは、自然が最適な構造に到達するために経る進化の試行錯誤のプロセスに似ていますが、そのペースははるかに速いです。ジェネレーティブ デザインを使用すると、高い強度を確保しながら材料を節約できるなど、多くの利点があります。


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