28台の金属3Dプリンターで200万個の金属部品を生産、ExOneピッツバーグ印刷センター

28台の金属3Dプリンターで200万個の金属部品を生産、ExOneピッツバーグ印刷センター
2021年6月28日、アンタークティック・ベアは、米国ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外にあるエックスワンの金属3Dプリントセンターに、産業顧客やサービスプロバイダー向けのステンレス鋼部品の製造に特化した金属3Dプリンターが28台連続稼働していることを知りました。今年 6 月、金属 3D プリント センターは、さまざまな金属部品を含む 200 万個の 3D プリント部品を生産するというマイルストーンを達成しました。

バインダー ジェッティング 3D プリンティング企業 ExOne は、1995 年の創業以来、粉末金属と砂から部品を製造してきました。しかし、過去数年間の競争の激化により、ExOne (NASDAQ: XONE) は付加製造ソリューションの革新に着手しました。同社は 3D 印刷システム戦略の一環として、金属バインダー ジェット 3D 印刷機の購入を検討している顧客に産業用 3D 印刷システムとサービスを提供するために、EAC と呼ばれる印刷センターを設計しました。これらのセンターは、産業顧客のニーズを満たすために、幅広い産業用材料と業界をリードする出力で印刷することができます。

△金属3Dプリントの需要、画像出典:ExOne
世界中に拠点を置く EAC は、産業顧客向けに金属積層造形システムで部品を毎日製造し、Sculpteo や Xometry などのサービス プロバイダー向けにオンデマンドで部品を製造しています。たとえば、3D プリント サービス プロバイダーの Shapeways は ExOne と 10 年間のパートナーシップを結んでおり、同社のバインダー ジェッティング マシンを利用して 100 万個を超えるステンレス鋼部品を製造してきました。

2005 年から稼働しているペンシルバニア州に拠点を置く ExOne の金属 3D 印刷センターには、最近、ステンレス鋼合金 316L および 17-4PH の製造用に特別に設計された 2 台の新しい X1 25Pro 金属プリンターが追加されました。 2019 年にリリースされたこの生産グレードの産業システムは、長期間連続稼働が可能で、比較的安価なコストでさまざまな金属製品を製造できます。

△ ExOne のペンシルベニア印刷センターにあるエルニック炉。画像提供: Business Wire
センターには、新しい 3D プリンターと、Elnik MIM3045 大容量バッチ炉を含む約 12 台の炉が追加される予定です。これらの炉により、ExOne は、大量生産にバインダー ジェッティング技術を採用したい顧客のために、本格的な生産オペレーションをシミュレートできるようになります。

この金属複合材は、60 パーセントが 420 ステンレス鋼で構成され、そのうち 40 パーセントに ExOne プリンターで処理される最初の金属の 1 つである青銅が浸透されています。耐久性に優れているため、プラスチック射出成形やブロー成形などの工業用途や金型用途に使用され、宝飾品などの消費財にもよく使用されています。

ExOne は 2017 年以来、バインダー ジェッティング 3D 印刷技術の導入を加速するために北米にサービス センターを集中させてきました。 ExOne は、ミシガン州トロイとテキサス州ヒューストンにある 2 つの生産サービス センターを印刷センターに転換しました。拡張されたセンターでは、最新の機器と材料の幅広い組み合わせに加え、機械プラットフォームとオプションの範囲も拡大しています。最近では、ExOne は、より堅牢で地域に密着した材料開発サービスの構築と、EAC 内での技術サービスおよびトレーニング サービスの拡大に注力しています。

△ExOneの砂3Dプリントプロセス、画像提供:ExOne さらに、ExOneはドイツのゲルストホーフェンと日本の神奈川に一連のセンターを設立しており、いずれもISO 9001:2015規格に合格しています。そのため、顧客は 3D プリント装置や印刷製品またはサービスを注文する前に、稼働中の 3D プリント装置を確認し、その生産能力を評価することができます。


出典: 3dprint



ExOne、プリントセンター

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