ノースロップ・グラマン、3Dプリント技術で極超音速エンジンを製造へ

ノースロップ・グラマン、3Dプリント技術で極超音速エンジンを製造へ
出典:中国航空ニュースネットワーク

6月18日のパリ航空ショーで、レイセオン社とノースロップ・グラマン社が極超音速空気吸入兵器コンセプト(HAWC)の開発で協力すると発表したと報じられている。この兵器に使われるスクラムジェットエンジンは、ノースロップ・グラマン社が3Dプリント部品の形で製造することになる。レイセオン社の先進ミサイルシステム部門の副社長トム・ブッシング氏はパリ航空ショーで、レイセオン社は重要な地上テストを実施しており、近い将来に飛行テストを実施する予定だと述べた。正確な時間は機密扱いで、当面は発表できない。


武器のコンセプトアート

同氏は「ブースターロケットは現在、特殊な材料で作られており、極超音速ミサイルのスクラムジェットエンジンの推進に使用される。我々は現在、重量を軽減する方法を模索しており、搭載量を増やして燃料積載量を増やすことを期待している」と述べた。

ノースロップ・グラマンの先端技術部門のジョン・ウィルコックス副社長は、スーパーラムジェットエンジンの全部品の製造に3Dプリンティングを使用する計画だと語った。これは世界の航空機製造業界では初となる。

HAWC プログラムの現在の競争相手には、レイセオンとノースロップ・グラマンのチーム、およびロッキード・マーティンが含まれます。 HAWC プログラムは主に、航空機の実現可能性、有効性、許容可能な価格という 3 つの主要な技術的問題を解決することを目的としています。関連する技術には、先進的な極超音速機の構成、持続可能な極超音速巡航のための炭化水素構造推進、高温巡航中に発生する熱応力に対処する技術、経済的な設計および製造方法などが含まれます。

HAWC は、まずロケット エンジンで少なくともマッハ 4 まで加速し、次に高速スクラムジェット エンジンを使用して速度をマッハ 5 から 10 まで押し上げて極超音速巡航を実現します。弾道ミサイルとの違いは
航空

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